親も子供と一緒に成長していくんです。

自分の思いを叶えるために子供をコントロールしてない!?


自分が子供の頃のくやしい思いを
自分の子供でなんとかしようとしたり

自分の叶えられなかったことを
子供に託そうとしたり

自分ができなくって辛い思いをしたからと
そうならないように、子供にやらせたり。


自分の子供の頃のいわゆる「トラウマ」を
自分の子供を使って、なんとか乗り越えようとする
親が時々います。


ここまで露骨でなくても

「いい学校に行かないと、ロクな就職もできないで
 私たちのように苦しい生活をしないといけないから」

「私はやりたいことをさせてもらえなかった。
 子供には色々なことを経験させて
 自分の可能性を探す手伝いをしてあげたい」


と、子供のためにと言いながら
子供のやる事に何でもかんでも
口出ししてしまうって親って意外と多いですよね。

 

あるお母さんは、地元でもトップクラスの進学校に通い
それなりの私立大学に進みました。

私たちの間では
「すごいねぇ~~~」
って感じだったのですが


ところがそのお母さんは
これが「トラウマ」だったわけです。

彼女は3人兄弟だったんですが
弟も同じ高校に進学。

ところが彼女曰く、弟は部活に明け暮れ
ろくに勉強もしてなかったのに
塾にも通わず、現役で東大に合格。

弟の奥さんも、国立の超有名女子大卒で
弟さん夫婦は、都心の超高級タワーマンションを購入。

彼女の親としても
弟さんは自慢の息子だったわでです。


もう一人妹もいますが
妹も国立大学に進学。

自分の好きな道を突き詰めるために
大学院まで通って。


弟や妹に比べると
「できそこない」だと
ずっと負い目を感じてたんです。


ダンナさんはそれなりの有名大学を卒業して
公務員をしていますが

自分の弟は国家公務員、
自分のダンナは地方公務員


そこでも
「負けた」と
思ってしまったわけで。


で、彼女が取った行動は

「子供たちを立派な人間にして
 弟夫婦や自分の親を見返す」

ってことでした。


とにかく小さい頃から習い事をたくさんさせ
男の子なのでスポーツにも熱心でした。

最初は水泳とサッカー。

どちらも、それなりの実力だったんですが
その「それなり」では、納得できず

途中からバスケに転向させ
とにかくチームのトップになれるように
すごい英才教育で。


もちろん勉強も、彼女の場合は
地元の公立高校からストレートで東大や
国立大学に合格することに意味があるので

県内のトップ校に合格できるように
とにかくスパルタでした。


だけど

「部活に明け暮れて、ほとんど勉強しなかったのに」

っていうことが、これまた大事になるので

部活最優先で、地元の塾に通わせいかにも
「それほど勉強してないんだけど」

っていう姿を演出し続けました。


子供は部活も勉強も
母親にびっしり監視され
大変だったと思いますけど


彼女は

「うちの子って、そんなに頑張ってないんだけどぉ」

って、周りのお母さんたちに
言い回ってました。

 

そんな彼女の強い思いが叶い
息子さんは県内トップの公立高校に合格。

部活も中学では部長をやってました。

 

彼女は仲のいいママ友に
自慢しまくっていたようですが
息子さんは、本当は行きたい学校があったようです。


それでも、彼は母親のあまりの強い思いに
反発すらできず、母親の望みを叶え続けています。

 


これって、この子にとって幸せなの?


この子の人生ってどこにあるの?


お母さんは「彼のために」と言いながら
自分のトラウマから抜け出すために
子供の人生をコントロールしちゃってることに
全く気づかず。


ここまで極端な例は、そうそうないかもしれないけど

親って、自分の子供の頃のトラウマや願望を
自分の子供で何とかしようとしてしまうことが
あったりするので


「これって本当に子供のため?」
「これって自分が望んでるだけじゃない?」

って、意識することも必要かも。

 

それでは、また♪

関連記事

スポンサードリンク