親子であっても、それぞれの「自由」に踏み込むな

「自分は子供のためにやってるんだから・・・」
「自分は家族のためにやってるんだから・・・」

といって、何でもかんでも許されるわけじゃありません。

例えば、掃除をしてあげるんだから
子供の部屋に無断で入って、子供のものを勝手にチェックする
子供の部屋を勝手にいじる・・・

これは親だからといって許されることではありません。

小さい子供ならまだしも
ある程度年齢のいった子供なら
親に秘密にしたいもの、触られたくないものの
一つや二つ必ずあります。

それをいくら掃除をしてあげるんだからといって
勝手に触れたり見たりするのは親子であっても
許されることではありません。

逆に、ある程度大きくなったのであれば
自分の部屋は自分で掃除させればいいんです。

「だって放っておくと掃除しないどころか
 どんどん散らかしてどうしようもないし・・・」

って反論する親が多いですけど

別に子供の部屋ですからね。
子供の専用のスペースですから、
どうしてようが、それは子供の問題です。

家族が共有して使うリビングなどで
同じことをすれば、叱ってもいいですし
モノをどかしたってそれは子供が悪いので
文句を言われる筋合いはないと思いますが

子供の専用のスペースを子供がどう使おうと
それこそ親にとやかく言われる筋合いはないわけです。

汚くて気分が悪いと思えば自分で何とかするでしょうし
それで、大事なものがなくなったとしても
自分の責任ですから自分で何とかすればいいだけです。

子供の「問題」まで親の責任として
あれこれ口を出すからおかしなことになるんです。

 

子供にも子供のテリトリーがあります。
親だからといって、そこに勝手に踏み込むのは
ルール違反です。

「親なんだから当然」というのは
親の思い上がりです。

 

また父親がよく
「お前たちのために我慢しながら一生懸命働いてる」
といったことを口にすることがありますが

それだって子供にしたら
「勝手なことばっか言ってるんじゃねぇよ」
っていうのが本音ですよね。

たしかに自分たちのために頑張ってくれてることは
きちんと理解してますし、感謝だってしてます。

だけど、それを「お前たちのために」と押し付けられても
困るわけです。

お前たちがいるから俺は自由になれない
お前たちがいるから好き勝手出来ない
お前たちがいるから嫌なことも我慢してる
お前たちがいるから・・・・

だからお前も俺に感謝してもっと我慢しろ
これだけお前に尽くしてるんだから俺の言うことは聞くべきだ

そんなこと言われてもねぇ・・・

そうやって「子供のために・・・」と
生き続けている親は、いつの間にか
子供を支配しようとして

入ってはいけない領域に無断で入ってきます。

子供の人生は子供の人生ですし
親だからといって子供のテリトリーに
勝手に入ることは許されません。

 

親子であっても、お互いの「自由」は
きちんと認め合うことが大事です。

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