お金があれば幸せになれる
お金がないから幸せになれない

お金があっても幸せとは限らない
お金がなくても幸せになれる

幸せについて考えるとき
どうしてもついて回るのが
「お金」ですよね。

お金が好きとか嫌いとか関係なく
私たちの人生でお金は切っても切れないものです。

じゃあ、お金があれば本当に幸せか？
お金がなくても幸せか？

これって、その人の考え方だと思うんですよね。

ただ、

「お金があってもロクなことがない」

っていう人って、

実はお金にすごく執着してることが多いです。
でも、その執着を認めたくないから

「お金なんてなくたって幸せだ」

ってきれいごとを言うわけです。

 

子供の頃、近所に住んでいた人の話なんですが・・・

そこのダンナさんは会社を経営してたんですね。
で、奥さんは看護師さんでした。

私と同い年の男の子と上にお兄ちゃんが２人いる
５人家族だったんですけど。

そんなに派手な生活もしてなかったし
全然贅沢をしている感じもなかったんです。

普段の食事とかもけっこう質素で
着てるものとかも、ボロではなかったけど
ごくごく普通の服装で、
何年も大事に着ているって感じで。

旅行とかも夏休みに家族で行ってたみたいだけど
本当に普通の家族旅行を楽しんでいるって感じの

どれをとっても「お金持ち」ってイメージはしない、
だけど、とっても幸せそうな家族だったんです。

それが私が中学生の頃かな
ダンナさんの会社が倒産してしまったんです。

年齢的になかなか仕事も見つからないですし
倒産してしまって借金も抱えて。

家のローンもあるし、子供も３人いて
教育費とかが一番かかる時期でした。

奥さんは看護師さんとして毎日頑張って
お仕事してましたけど

もちろん収入は激減ですし
借金もありますし。

 

そんなある日、その奥さんが
我が家に来て母親と話をしてたんです。

 

「前は、納豆だけでご飯を食べたり
　もやし炒めだけでも何とも思わなかった。

　それは、他のものが食べたいと思えば
　いつでも食べられる環境だったから。

　豪華な食事もできるけど
　納豆が食べたいから食べてるって
　思っていられたから。

　自分で納豆ご飯を選んでたから。」

「だけど、こういう状態になって
　毎日納豆ご飯を食べてるとすごく惨めになる。

　お金がないから、好きなものを食べられない。
　最低限の栄養を考えて、納豆と豆腐ともやしで
　我慢して・・・

　これしか食べられないって思って食べてると
　今まで好きだった納豆ご飯が
　すごく惨めなものに感じて・・・」

「洋服もいつでも好きなものを買えると思ってたから
　ボロを着てても気にならなかった。
　
　洋服にそれほど興味がなかったから
　痛んできたら買い換えればいいやくらいで
　何とも思わなかった。

　だけど、今はボロになっても買い替えることができないから
　今までよりいい状態の服を着てても
　これしかないって思って、すごく惨めになるし

　そんな服を着て外に出るのが
　恥ずかしかったり、惨めだったりする」

 

同じものを食べていても
同じものを着ていても

これだけ気持ちが違ってくる。

「手に入れることはできるけど、自分はいらない」
と選択できる自由があるか

「これしか選択肢がない」
という状態にあるか

この違いだけで
同じものを食べていても
同じものを着ていても

こんなに精神的に違いが出てしまうんです。

お金がある状態というのは
何も贅沢ができるって言うことばかりじゃなく

お金に振り回されないで
自分の気持ちに素直に行動できる
自由があるということです。

 

お金がないと、お金の方から
制約をつけてきます。

だから余計
手に入らないから欲しい
できないからやりたい
行けないけど行きたい

って手の届かないことばかりが目について
手に入れられないことで、不幸だって感じてしまうわけです。

 

もし、今お金がなくて苦しいとしても

「これしかない」と思うか
「これだけある」と思うか

それだけでも、全然自分の環境が変わってきます。

お金に動かされるんじゃなく
自分が選択して、お金を動かす

そういう意識を持つだけで

お金があっても、お金がなくても

「自分はお金がある」

って状態を引き寄せることができます。

 

そうすると、いつの間にか
本当にお金を引き寄せてる自分になってますよ。