アリとキリギリス

イソップ童話の「アリとキリギリス」
誰でも一度は読んだり聞いたことあるくらい
有名な童話ですが。

「キリギリスみたいな生活をして」とか
「アリのように一生懸命働いた人が最後は笑う」
みたいに、言われたことも、あるんじゃないかな。

 

キリギリスは夏の間、歌ばっかり歌って
遊んでいたけど
アリはその間一生懸命働いていた。

冬になると、お腹を空かせたキリギリスが
アリに食べ物をもらいに来た・・・

というような内容でしたよね。

子供の頃に聞かされた結末って
キリギリスは寒さと空腹に苦しんで

「アリのように一生懸命働けばよかった」

と後悔する

っていうような感じで

「楽しいことばっかりしてると、あとで苦労するんだよ。
 一生懸命働いたら、将来安心して暮らすことができるんだよ。
 だから、将来のために今は頑張らないとね」

みたいなことを刷り込まれたかな。

 

だけど、この物語には
3パターンの結末があると言われてて

お腹を空かせて食べ物をもらいに来た
キリギリスに向ってアリが

「夏の間歌っていたのなら、冬の間は踊っていればいいでしょう」

みたいなことを言った。

「遠慮なく食べてください。そしてまた来年の夏も
 私たちに素晴らしい歌を聞かせてください」

と食べ物を分けてあげた。

アリが
「夏の間歌っていたなら、冬は踊っていればいい」
と言ったのに対し

キリギリスが
「歌うべき歌はもう歌いつくした。
 もう死んでも悔いはない。
 あなたたちは、私の亡骸を食べて
 生き延びればいい」
と答えた。

 

1つ目の結末は
「怠けないで働きなさい」

といったような教訓が隠されているとか。

2つ目の結末は
「困っている人を助けてあげられる優しい人になりなさい」

といった教訓が隠されているらしくて。

3つ目の結末は
「ただただ生きるためだけに働き続けることを選んだアリと
 自分のやりたいことをやりつくして後悔なく死ぬことができる
 キリギリス」

といったことが隠されていると言われています。

 

結局ね、自分の生き方や人生に正解も不正解もないって
ことなんだと思うんだよね。

一生懸命働くっていうのも一つだし

困っている人がいたら、たとえ怠け者だったとしても
助けてあげるっていうのもアリかもしれないし

自分の好きなことに忠実に生きて
たとえ人生が短かったとしても
困ったことが起きたとしても後悔しない人生を
選ぶっていうのもアリだと思うわけ。

 

色んな方法があって、色んな道があって
そういったことをいっぱい知った上で

「自分がどうしたい」って
決めることが大事だと思う。

どれが正しいとか、どれが間違ってるとかって
決めつけるんじゃなくて

「これもあれもあるけど、自分はこれがいい」

って選べばいいだけなんだよね。

関連記事

 

ページ上部へ戻る