好きなことを仕事にしなかった理由

好きなことを仕事にしないほうがいいって言うけど
好きなことをしてる方が幸せなんじゃないの?
って、聞かれることがあります。

たしかに好きなことがそのまま仕事になれば
仕事もプライベートも、好きなことだらけで
毎日ハッピーって気がしますよね。

だけど、好きなことって
基本的に「楽しい」ことが圧倒的に多いでしょ?

完全に趣味でやってるんなら
へたくそだって、時間がかかったって
誰にも文句言われることもないし
自分だけが満足してればいいです。

でも、お金をもらうとなると
自己満足だけでは通用しないですよね。

 

実は私、学生時代に建築関係とかインテリア関係の
仕事に就きたいと思ってたんです。

両親が建築関係の仕事をしてたので
小さい頃から建築現場に行ったり
ショールームやモデルルームに行ったり
図面を見るのもごく日常だったので

自然と建築やインテリアに興味を持って
設計とかインテリアデザインとかできたらなぁ
って思うようになったんです。

ただ、設計士になるには工学部に行かないといけなくて
私はとにかく理科がびっくりするくらい苦手だったので
泣く泣くあきらめたんですが

インテリア関係なら、まだ道はあると
インテリアを学べる大学や専門学校を
調べまくってたんです。

そしたら、父親が
「インテリアとかって華やかに見えるし
 おしゃれな仕事だって思われてるし
 インテリア好きには魅力だろうけど・・・」

って、ごにょごにょ言い出したわけです。

「実際は、気性の荒い職人相手に闘わないといけないし
 お客さんの無茶な要望に振り回されるし
 現場が動いてない夜中に呼び出されることも多いし
 全然華やかでもなんでもない仕事だぞ」

って・・・

たしかに、仕事から帰ってきた父親が
「あの設計屋は使いもんにならん」
「あのインテリアコーディネーターはどうしようもない」
って、文句を言ってたことも多いし

現場に連れて行ってもらった時に
インテリアコーディネーターが現場監督に

「この時間は職人が作業してるから邪魔になる。
 夜中に出直してくれ」

って言われてたのも目撃したし。

職人さんに
「あんたじゃ話にならん。」
って怒鳴られてるのも目撃したことあるし。

 

父親のいう通り、私の中では
おしゃれで華やかなイメージしかありませんでした。

いつも好きなインテリアのことを
あれこれ考えていられたら
幸せだよねぇくらいだったし。

でも、実際は自分の好き嫌いと関係なく
お客様が満足するインテリアを作り上げないといけないし

現場側の制約とか、予算とかも
しっかり考えていかないといけないし・・・

そういうことを色々考えた時

「大好きなインテリアが嫌なことになるかも・・・」

って思ったんです。

仕事になった途端、自分の好き勝手はできなくなる
「これは嫌だ」と思っても、やらないといけないことも
たくさん出てくる。

だったら、インテリアは趣味のままがいいなぁ
そしたら、ずっと好きでいられるしって思って。

 

中には辛いことがあっても
好きなことだから全然大丈夫、
幸せだよって人もいます。

だけど、私は無理だなと思って。

 

だったら、好きなことは
自分の中で思いきり楽しんで

好きなことを楽しめるように
仕事を頑張ればいいやって
考えを改めたんです。

 

今でもインテリアは大好きで
家の中は完全に私の趣味であれこれいじってます(笑)

お仕事して、お金稼いで
そのお金で大好きなインテリアグッズ買って。

 

でもそれが、いつの間にか
仕事に結び付いていくこともあるんですよね・・・

 

その話はまた次の機会にでも。

 

それでは、また♪

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