歳を重ねると・・・というか
歳をとると物忘れがひどくなってきますよね。
年相応の物忘れっていうのもあるし
いわゆる認知症ってこともあるし。
最近、両親を見てて
ちょっと感じることがあって。
私の父は、これといった趣味ってありません。
タイル職人だったんですが、
本当に仕事だけって感じの人でした。
別に仕事が好きだったわけじゃないらしんですが
タイルの仕事そのものが好きだったみたいで。
でも、他にこれといって趣味もなく
休みの日は一日中パジャマのままでゴロゴロして
何度も読んでいる本を読んでたり
テレビをなんとなく眺めてたり。
だからね、家族も周りの人も
「お父さんはずっと仕事しないとね。
仕事辞めたらボケちゃうから」
って言ってたんです。
だから70過ぎても現場に行ってたんですけど
さすがに、年齢制限ありますしね(笑)
ここ1~2年は、週の半分くらい現場に出る程度
現場によっては1ヶ月とか休みみたいな状態でした。
家族はボケないかなぁと心配してたんですけど。
全然元気です(笑)
今は完全にリタイアしてるんですけど
仕事してた時の休日と同じような生活を
毎日飽きもせずに送ってます。
趣味がないって周りは心配してたけど
この生活が彼の好きなスタイルなんだと(笑)
退屈してる風でもなく
時間を持て余してる風でもなく
幸せらしいです(笑)
だからボケるなんてこと全然なくって
マイペースで好き勝手な生活を送ってます。
その一方で、母親が急激に物忘れがひどくなって
なんとなく鬱状態になってきたんですよね。
すごくテキパキ働いてて
メチャメチャさっぱりした性格に見えて
この人は物忘れとか鬱とか
無縁だろうなぁって思ってたんですけど。
実はそうじゃなく
すごく周りのことを気にして生きてたみたいで
仕事を辞めた途端
自分に価値がないって思い込んでて
一気に色々なことを忘れるようになって
何もする気が起こらなくなって。
毎日悶々としながら暮らしてます。
で、昔の話ばっかりするわけですよ。
自分が幸せだった時の話はもちろん
すごく腹が立ったことを
何度も何度も繰り返し話してきて
肝心なことは抜け落ちちゃうみたいな。
私は医者でも専門家でもないので
詳しいことはわかりませんが
二人を見てて感じたこと。
趣味があるとか活動的だとか
性格が明るいとか暗いとか
そんなこと関係なくって
自分が自分の生活に満足してれば
ボケたりしないっじゃないかなって。
周りから見たら
「こんなつまらない生活」
「こんな何もしないでいると・・・」
って思うような生活でも
本人がそれで満足してれば
ストレスもないからボケないのかな。
母親のように、周りを気にして
そこから自分の価値を感じてた人って
それができなくなった時に
自分を認めることができなくなって
それを消し去りたくなって
一気にボケちゃうんじゃないだろうか・・・
そう考えると
趣味はなくても自由気ままに
生きてきた父親って最強かも(笑)
やっぱり自分らしさって
大事なんだなぁと親から教えられた気分です。
それでは、また♪