なぜサポート校?
サポート校というのは、簡単に言うと
通信制高校のための塾や予備校といった
感じの場所です。
籍を置くのはあくまでも通信制高校です。
ですから、卒業するには通信制高校での
単位、スクーリング、試験をクリアすることが必要です。
ただ、通信制高校というのは
自分のペースで勉強できるというメリットがある反面
わからないことがあっても、なかなか教えてもらえない
やる気がなくなってきたときにサポートしてもらいにくいなど
強い意志がないとなかなか難しい部分があります。
こういった面から、公立の通信制高校の卒業率が
年々減少しているわけです。
サポート校では、そういった面のサポートが
とても充実しています。
一人一人の学習進度に合わせて
個別サポートをしてくれるのはもちろん
3年間で無理なく単位を取得できるように
きめ細かいアドバイスやサポート、声掛けをしてくれます。
また、サポート校は不登校児や学習障害などの子供の
受け入れ実績がとても高いために
勉強面だけでなく、メンタル面でのサポートも
とても手厚くなっています。
多くのサポート校が専属の臨床心理士を常駐していたり
スタッフのほとんどがカウンセラーの資格している学校も
少なくありません。
家庭との連絡もかなり密に取ってくれるため
学校での子供の様子や家庭での問題も
学校と家庭で共有できるようになっています。
カウンセリングや面談も、生徒だけでなく
希望したり必要と感じれば
保護者とも随時行ってくれます。
必要な場合は専門機関などへの
紹介をしてくれる場合もあります。
勉強だけでなくメンタル部分でもサポートしてくれるというのは
不登校を経験してきた子供や保護者にとって
とても心強いものだと思います。
他にも、高校卒業に必要な単位取得のための授業以外に
資格試験対策や、専門分野の選択授業など
卒業後に役に立つカリキュラムが充実している
学校が多いです。
中には留学制度を導入している学校もあり
留学先での単位も卒業単位にしている学校もあります。
留学を修学旅行代わりに活用している
学校などもあります。
サポート校そのものは高校ではないので
欠席などもそれほど厳しくない学校がほとんどなので
最初のうちはなかなか通えないといった子供でも
それぞれの子供のペースに合わせてもらうことができます。
今まで不登校で学校での思い出がないという子供も
自分のペースで「学校生活」を経験出来ます。
サポート校に通っている他の子供たちも
何らかの形で不登校になったり、心に傷を負っている
場合が多いので
お互い理解しやすい環境だというのも
通いやすい要因の一つだと思います。
通信制高校で卒業するというのも
1つの選択肢ですが
自分のペースで今まで経験出来なかったことや
「楽しい学校生活」をもう一度経験するために
サポート校に通うのもありだと思います。