「五月病」で片づけちゃってませんか?

GW明けくらいから「五月病」って言葉を
耳にすることが増えますよね。

新入社員や、大学や高校に進学した新入生に5月頃多く見られることから
「五月病」って言われるようになったみたいですけど。

新しい環境に早く慣れようとして、一生懸命頑張っている4月のうちは
毎日の生活に夢中で、自分の体や心が悲鳴を上げていることにも
気付かずに過ごしてしまっていますが

GWで会社や学校が休みになり、ふっと我に返った時に
新しい環境になかなかなじめなくって
色々な不安やプレッシャーに押し潰されそうになって・・・

というのが「五月病」の一般的なとらえ方のようですが。

単純に「五月病なんだから大丈夫」って
放置してしまっていいものばかりではないですし
きちんとした原因が隠れていることもあります。

 

子供が「体調が悪いから学校休みたい」
って訴えてきても

「そんなの五月病なんだから、なんでもないわよ。
 気合入れて学校行ってれば、そのうち治るから。
 休んじゃったら、そのままズルズルしちゃってよくないし」

って、はねのけてしまう親御さんも多いかと思います。

学校の先生も

「それは五月病だから。学校に来てれば
 環境にも慣れてきて、そのうち治る。
 気にしすぎなんだよ
 それより、これで学校休めば不登校になるぞ」

って、かえって脅してしまってたり。

でも、単純に「五月病」じゃない子供も多いってことを
きちんと理解してあげてください。

入学当初や進級当初は、新しい環境で不安な中
とにかく頑張ろうって一生懸命毎日過ごしていたけど
数週間経って、周りが見えてきたときに
ふっと違和感を感じてしまう場合があります。

先生と相性が悪い
クラスの子たちと、うまくいきそうにない
興味があって入った部活だったけど、どうも合わない気がする

最初は、本当に小さな「違和感」かもしれません。
本人も、新しい環境だからもうちょっと頑張れば
何とかなるって思っているかもしれません。

だけど、体に不調が出てきているってことは
本人が考えている以上に、心の方に大きな負担がかかっているんです。

一度しっかり休ませてあげるってことも
とても大切なことです。

それで元気になって学校に行ければ
それでOKですし

もし「明日は大丈夫」って言ってたのが
朝になったら「やっぱり体調が悪くて動けない」
というのなら、無理はさせない。

いつもと変わらない態度で接してあげながら
さりげなく学校の様子を聞いてみる。

悩みや問題を抱えているのがわかれば
それを解決する方法を一緒に考えていきながら
学校に行けるようになるまで見守ってあげればいいだけです。

それを「五月病だから」と、取り合わないでいると
あとからもっと重大な形になって出てきてしまいます。

ほんのちょっと学校に行かなかったからって
長い人生の中、大した問題ではありません。

それよりも子供が笑顔で毎日過ごせるように
サポートしてあげる方が、よっぽど大事です。

 

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