親も子供と一緒に成長していくんです。

病気になりたいなぁ

子供の頃、病気になると
お母さんがつきっきりで優しくしてくれて
「病気になるのもいいなぁ」
って思ったことありません?

 

病気はしんどいけど
お母さんがずっとそばにいてくれて

「つらくない?大丈夫?」って
優しい言葉はかけてくれるし

少しでも食べれるようにって
好きなもの作ってくれたり
アイスとかプリンとかゼリーとか
いっぱい用意してくれたり。

元気になるといつものお母さんに戻ってて
「もうちょっと病気でいればよかった」
みたいに思っちゃったり。

誰でもそんな経験あるかと思います。

 

それは自分の子供も一緒です。

病気の時に感じる

「お母さんのやさしさ」
「お母さんの愛情」

ってヤツに、体はつらいのに
心はあったかくなって、幸せな気分になる。

 

ただね、例えば兄弟がいて
1人ちょっと体が弱かったり、障害を持ってたりすると
お母さんは、ついついその子優先になってしまいますよね。

具合が悪い時は仕方ないと思うんです。
子供が具合悪い時に看病するのは
親として当然ですしね。

だけど、体が弱かったり、病気がちだったり
障害がある子がいると

元気な子に対して

「〇〇ちゃんは、病気なんだから
 あなたはいい子にしててね」とか

「〇〇ちゃんが風邪ひいたら大変だから
 あなたは、そばに寄らないでね」

「〇〇ちゃんは、あなたみたいに元気に遊べなくて
 かわいそうなんだからね。」

みたいに、

「あなたは恵まれているんだから、
 いい子にしていて当たり前でしょ」

「あなたは恵まれているんだから
 お母さんが手をかけなくても大丈夫でしょ」

「あなたは恵まれているんだから
 少しぐらい我慢してもいいよね」

って、無意識のうちに
言葉に出してないとしても、
無言のプレッシャーをかけていることが多いです。

子供だってね、兄弟が体が弱かったりすれば
気にかけてあげてるし、優しくしてあげようと思ってるし

多少お母さんにほったらかしにされても
我慢しようって思ってます。

でも、それが当たり前になっちゃうと

「自分も病気になればよかった」
「病気になれば、お母さんが優しくしてくれる」
「元気だから、お母さんは自分に優しくない」

って心の隅っこに、そういう思いが
フツフツと湧いてきちゃうんです。

実際、それが本当に体に現れることだってあります。

突然熱が出たり、お腹が痛くなったり・・・

 

それに、いつも守られてる方の子供も

「自分は病気だから、あれはやってはいけないんだ」
「自分は病気だから、静かにしてないといけないんだ」
「自分は病気だから、お母さんの言う通りにしないといけないんだ」

って「病気だから」って理由で
色々な可能性を潰してしまう可能性があります。

「病気だから」と言って、
チャレンジすることを恐れたり

親の指示でしか動けなくなってしまったり。

 

病気や障害は、その「事実」にだけ向き合えばいいだけで
特別扱いすることじゃありません。

病気や障害のある子も、元気な子も
同じ「我が子」であることには変わりありません。

親は特別扱いしてるつもりはないかもしれない
親は「これは仕方ないこと」って思ってるかもしれない

だけど、子供はそうは受け取りきれないものです。

どっちの子も傷ついてるかもしれないわけです。

子供って、結構色々なこと感じてますよ。

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