不登校児の受け皿にもなりつつあるサポート校ですが
サポート校に入れば、不登校が解決するのか？

といえば、必ずしも「YES」とはなりません。

数か月～数年単位で不登校だったのが
サポート校に入った途端に治りましたとは
なかなかいきませんからね。

不登校になった原因や経緯、
不登校になっていた期間などによっても
違ってくるかと思います。

また不登校児というのは
何らかの形で、友達や周りの大人から
傷つけられてしまっている場合が多いので

多かれ少なかれ、人間不信になってしまっている子が多く
人を信じたり、心を開くことが出来ずに
先生やクラスメートなどとうまくコミュニケーションを
取ることが難しかったりして
やはり最初は、そういった意味でも苦労するかもしれません。

 

それと、どんな形でもそれなりに勉強していた子はいいですが
不登校と同時に勉強から離れてしまった子供も少なくありません。

サポート校は、その子のレベルに合わせた
サポートをしてくれる学校がほとんどですが
それでも、勉強する感覚自体を取り戻すのにも
それなりの時間を要したりします。

人間関係や、勉強といった不安から
サポート校に入学しても、学校になかなか
通えないってことも多いです。

 

ただ、きちんとしたサポート校であれば
メンタル面、勉強面のどちらも
その子に合わせてしっかりサポートしてくれるので

学校に通えない日が多かったり
なかなか勉強ができなかったりしても
それほど心配はありません。

 

それでも、どうしても学校から足が遠のく子も
少なからずいるのも事実です。

最初に入ったサポート校が合わなくて
別のサポート校に転校や編入をする子もいます。

他にも平日毎日通うことが厳しい場合は
週1回のコースに変更してみるといったことが
出来る学校もあります。

学校に通うことに慣れてきたら
週2回コースに替えて
さらに平日の午後のクラスに変更して
最終的に平日の朝から通えるようにする

こういった方法をとってくれる学校もあります。

 

サポート校は、それぞれの子供の状態に
寄り添ってくれる場合が多いので
学校に通えないから無理だということはありません。

ただ、それでも厳しいとなった場合は
学校と話し合って
一度休学をする、退学をするといった
ことを考える必要もあると思います。

その後、本人がもう一度頑張ってみたいと
本気で思った時には
サポート校に入りなおすということもありだと思います。

サポート校は、高校中退した人や
高校に進学しなかった人が
高校卒業の資格が欲しいと
社会人になってから入学するケースも多いです。

「入りたい」
「勉強したい」
「高校卒業したい」

という気持ちだけあれば
受け入れてくれるのもサポート校の魅力なので

サポート校に入ったんだから
何が何でも通わないといけない

といったプレッシャーはいらないと思います。

そう考えると、中学卒業と同時に
何が何でも高校進学させないといけないから
サポート校でもなんでも入れて・・・

って考えも持つ必要ないですよね。

こういう学校があるということを
知っているだけでも

これから先、いくらでもやり直せるという
安心感が持てると思います。

そういう意味でも、サポート校を
覗いてみるといいかもしれません。