とにかく何でも一生懸命頑張って、
人に頼まれると忙しくても断ることができず
人に頼ることも出来ないで

なんでも一人で抱え込んでしまい
心も体もボロボロになってしまった
女性がいます。

結婚して子供もいて、
なおかつ仕事もしていますが

子育ても家事も一人で頑張って
仕事でも他の人に頼まれると
どんどん引き受けてしまって

完全にキャパオーバーなのに
ダンナさんや、会社の同僚にも
「これ以上は無理」とは絶対に言えず

ついに体が動かなくなってしまって
どうしていいかわからないものの

自分の身近な人には相談できないということで
私に相談してきました。

 

この女性は、自分の母親が
バリバリのキャリアウーマンで

会社では子供のことや家族のことを
理由にすることも一切なく

だからといって家事や子育てで
手を抜くことも全くなくて

学校行事もほとんど完璧に
参加してくれるような

全てにおいて
「パーフェクト」な
母親だったそうです。

もちろん彼女は、そんなお母さんが
とっても大好きだったし、自慢でもありました。

そして、とても尊敬していて
自分もそんな女性になりたいって
思っていたそうです。

そんなお母さんが口癖のように
彼女に言っていたのが

「人に迷惑をかけない」
「自分のことは自分で責任を持つ」
「できない言い訳をしない」

 

家庭や子供のことを言い訳にするのは
女性が仕事をしていく上で一番してはいけないこと

仕事を持っているからといって
子育てや家事をおろそかにするのは
女性として本末転倒

自分がやると決めたのだから
最後まできちっと自分で責任を持つのは当然

お母さんは毎日のようにそう言って
仕事も、家事も、子育ても頑張っていたそうです。

娘さんも尊敬しながらも
だんだんそれが「当たり前」と
なってきて

自分が同じような立場になった時
自分の母親と同じようにするしかなかったと。

だけど、仕事をしていても
保育園や学校から子供が熱を出したって
連絡がきて、迎えに行かないといけなかったり

仕事が忙しいと、どうしても食事の支度が
間に合わないことがあったり

仕事の都合でどうしても子供の学校行事に
参加できないことがあったり・・・

だからといって、仕事も家庭もきちんとすると
決めたんだから、会社にも子供にもダンナさんにも
迷惑をかけちゃいけないし。

 

これ、完全にお母さんからの「洗脳」だから。

でも、お母さんも熱を出せば学校に
迎えに来てくれてたし

「今日は外食しよう♪」って
突然外食に行ったことだってある。

完璧だって思ってたお母さんだって
完璧ではなかったし

時には手を抜いたり、人に迷惑を
かけてたってこと。

そして、完璧じゃないのは
全然悪いことじゃないわけで。

人に頼ることだって悪いことじゃないし。

その女性だって、お母さんが頑張ってるからって
子供の頃、洗濯物を取り込んだり

少し大きくなってからは
簡単なご飯の支度を手伝ったこともあったって。

なんだかんだ言っても
誰かの手を借りてるわけなんだから。

それに、全部一人で抱え込んでたら
周りの人の「仕事」がなくなっちゃうでしょ。

子供は、お母さんが何もかもやってくれたら
自分では何もできない子供になっちゃうし。

 

お母さんは、彼女に毎日言ってたことを
本当は彼女にではなく、自分自身に
言い聞かせて頑張ってたのかもしれないけど

それはお母さんが、そうしたかっただけの話。

娘は娘。
お母さんと同じ人間じゃないんだからね。

出来ないことがあって当たり前。
お母さんと得意なことが違って当たり前。

出来ないことは出来なくていい。
自分のやり方を見つけていけばいい。

 

お母さんから言われ続けて
それが「当たり前」になっちゃっている人って
すごく多いけど、

そんなの「当たり前」じゃないからね。

 

お母さんの言葉から解放されて大丈夫だよ。

 

それでは、また♪