母親から特に何かをされたわけじゃない
傷つくようなことをされたわけじゃない
母親は私のことをとても愛してくれた
母親は私のことをとても大切にしてくれた
なのに、母親の存在が重くて苦しい
母親と一緒にいるとザワザワする
母親を素直に「好き」と思えない
すごくいいお母さんだし、
自慢のお母さんのはずなのに・・・
母親との関係で悩んでいる娘の中には
いいお母さんのはずなのに苦しんでいると
いう人もいます。
こういった悩みを抱えている娘の母親って
「完璧」なお母さんが多いんです。
まぁ人間ですから、本当は完璧な人なんて
いないわけですが。
こういうお母さんって、家事も完璧にこなすし
仕事もバリバリしてるし、いつまでたっても
若々しくてきれいで「現役感」がすごくって。
それなのに、子供の気持ちは尊重してくれるし
「あなたはあなたよ」って子供の存在価値を大事にしてくれて。
子供に対して、あ~しなさい、こ~しなさいなんて
強制もしないし、やりたいことも応援してくれるし。
もうね、非の打ちどころがないっていうか
ホントに「完璧」なわけです。
娘も小さい頃は、そんなお母さんが
大好きだったし、自慢だったんです。
友達にも羨ましがられて
ちょっぴり誇らしかったりもしました。
それなのに、なんで苦しくなってしまったのか?
なんで素直に「好き」って思えなくなってしまったのか?
母親は何も変わっていない。
母親は相変わらず、私のことをきちんと認めてくれている。
私は私らしく生きられるはずで
自分らしく幸せになれるはずなのに・・・
娘にとって、母親って一番近い同性ですよね。
いい母親だろうが悪い母親だろうが、
娘にとって女性というものの「基準」が
母親になってしまうわけです。
母親に対して、同じ女性として
憧れや尊敬というのももちろんあるけど
それよりも母親が自分にとっての
「女性像」の基準になってしまうから
基準値というかハードルがものすごく
高くなってしまうわけです。
どんなに頑張っても、母親のように
家事も子育ても仕事も完璧にこなすなんてできない。
こんなに忙しいのに、母親みたいに
いつまでも綺麗で「女性」であることを
怠らないなんてできない
どんなに頑張っても、母親に追いつけない
それにこれだけ素敵なお母さんだと周りは
「素敵なお母さんで羨ましい」
「こんなお母さんが欲しかった」
「格好いいお母さんだよね」
っ、て羨ましがってくれるんだけど
結局、お母さんのことばっかり褒めて
自分のことなんて全然見てくれてない。
自分なりに一生懸命頑張ってるのに
お母さんのことばっかり褒められて
自分なんて存在してる意味が
ないんじゃないかって・・・
お母さんは
「あなたはあなたよ」
って言ってくれるけど
結局、自分が完璧だから
そんな余裕があるんだろうなって
素直に受け取れなくなって。
そんな自分が許せなくなって
どんどん自分のことを認められなくなって。
お母さんと一緒にいるのが苦しいなら
離れちゃってみれば?
こういうお母さんなら
「一人になってみたい」っていうのも
認めてくれるんだから。
お母さんから離れて
お母さんと一緒にいない「自分」を
きちんと見てくれる環境に飛び込んでみればいい。
自分が思ってるほど
自分が「ダメ」じゃないってわかるから。
そして離れることによって
お母さんの「完璧」でいるための苦しさも
見えてくるかもしれないし。
母娘に限らず、人間関係って
「距離感」が大事だよ。
それでは、また♪