ストレスの多いこの時代
鬱で苦しんでいる人がどんどん増えています。
ただ、鬱といっても原因は様々で
その原因を取り除かないと
鬱を根本的に治すことはできません。
私の元へ相談に来られる方の中にも
鬱を抱えている方は多いのですが
病院に行って、鬱病だと診断され
薬を処方してもらったけど
なかなかよくならない
薬が効いている間は症状が軽くはなるが
改善されてるとは感じられない
といった声が非常に多いです。
病気は病院でしっかり診てもらい
治療をしてもらうこと、
症状に合わせた薬を処方してもらうこと
ということが大切なのは当然のことですが
鬱病などのメンタルな部分が深く関わっている病気の場合は
鬱病になった原因をしっかり取り除いていかない限り
根本的な完治はできません。
病院で処方してくれる薬は
あくまでも出ている症状を抑えるための薬で
対処療法になっているために
症状が完全しないと悩まれる方も多いのです。
私の元へ相談に来られる鬱を抱えた方たちも
鬱になった原因を解決できていない方ばかりです。
そして本人が原因だと思っていた部分ではなく
もっと深いところに別の原因がある事も多いです。
私の元へ相談に来られる方は、女性が多いのですが
最初は仕事や人間関係、子育てなどが原因で
鬱になったと相談に来られます。
しかし、じっくり話を聞いていくと
「母娘うつ」であるケースが非常に多いです。
「母娘うつ」は最近あちこちで取り上げられ
問題になりつつありますが
まだまだ気づいていない人が多いのが現状です。
明らかに母親との関係に問題を感じていた場合は
母親から離れようと努力しますし
なんらかの形で母親から逃げることで
自分を守るように行動を起こします。
ところが「母娘うつ」になった
多くの女性が母親が原因であったことに
本人が気づいてない場合が多いのです。
それは、一見すると母娘関係が良好だと
いうところにあります。
母親にはかわいがられて育った
とっても愛情深く、子供のため家族のために献身的だった
母娘というより何でも話せる親友のような関係だった
私のことをいつも頼りにしてくれる
母親は自分のことを誇りに思ってくれていた
子供の頃から「いいお母さん」だって信じて疑わなかったし
周りからも「いいお母さん」って羨ましがられてたし・・・
一体どういうこと?って思うかもしれません。
だけど一度思い返してみてください。
お母さんに「いい子」と言われるのが嬉しくて
お母さんの喜ぶことばかり考えて行動していませんでしたか?
お母さんが悲しい顔をするのは嫌だから
お母さんの困るようなことは
絶対にしないようにしてませんでしたか?
洋服などを買う時も母親と一緒に行って
母親の好みの服を選んでいませんでしたか?
彼氏が出来ても母親に「あの子はあなたには向いてないわよ」
と言われると、別れてしまったりしませんでしたか?
進学するときも就職するときも
母親に相談して、母親のアドバイス通りに
動いていませんでしたか?
小さい頃から当たり前に過ごしてきていて
この関係が「おかしい」ということに気付くことなく
過ごしてきてしまった。
母親に支配されているとは思いもよらなかったし
母親自身も支配していると思っていない。
いつのまにか母親の意思が自分の意思であると思い
母親と同化してしまっていることにも気づかない。
それでも、大人になるにつれて
「自分はこれでいいんだろうか?」
と考えてしまうようになったり
常に緊張していたり息苦しさがあったり
母親の言動にイライラすることが増えていたり
無理して母親に合わせているんではないか?
と感じてしまうことがあったり
自分の感情を抑えてしまったり
母親に頼られるとどうしても
断れなかったり
母親のアドバイスがないと
自分の行動が決められない
こんな症状があったら「母娘うつ」の
可能性が非常に高いです。
「母娘うつ」は母親が色々な意味で
娘を支配し続けるために起こってしまいます。
ですからまずは母親と離れることが
一番大切なことです。
ただ、今までの母娘関係などから
一気に母親と離れられないという人も多いです。
また、一人で解決するのが難しいと
いう場合も多いです。
もし、思い当たる部分があれば
一度きちんと相談を受けることも大切です。