3歩あるいて2歩下がる
親って子供が成長した姿を見ると
嬉しくなると同時に「じゃあ、もっと」って
すぐに欲が出ちゃって。
それでも、少しずつ確実に
進歩とか成長が見れればまだいいんだけど
なかなか、そうはいかないですよね。
学校の成績にしろ
部活での活躍にしろ
常に右肩上がりで成長なんて
ほとんどないわけだし
どっかでストップしてしまうことだって
ありうるわけで。
不登校になった子供だって
ずっと引きこもってたり
家族と話すらしなかったのが
自分の部屋から出てきた
リビングでみんなと過ごす時間が
少しずつ増えてきた
って、すごく嬉しい前進を見ると
親はすごくホッとするし
一安心するんだけど
「そろそろ学校に行けるんじゃないか?」
「勉強させたほうがいいんじゃないか?」
って、すぐに次のステップを考えたり
求めたりするんだよね。
たしかに子供のことは心配だし
親は親なりの希望っていうか思いも
あるんだけど
子供にだって、子供のペースや
気持ちっていうのはあって
その時のいっぱいいっぱいで
頑張ってるってことだって
たくさんあるんだよね。
親としては「ほんのちょっと」
進んだだけで、もっと頑張らないとって
思うのかもしれないけど
そこまで進むのには
子供はすごいパワーを使って
時には「やりきった」ってことだってある。
で、頑張ってそこまで進んだけど
やっぱり不安になったり、
悩んじゃったりして
後ろに下がっちゃうことだって
時にはあるんだよね。
自分の部屋から勇気を持って出てこれても
家族のちょっとした言葉に傷ついたり
家族とうまく関係を作れないって思っちゃったり
色んな不安や思いを抱えて
また部屋から出れなくなることだってある。
でも、これは「元に戻っちゃった」ってことじゃなくて
前に進むために頑張ってることなんだよね。
大人だって色んな壁にぶつかって
前に進めなくなることだってあるし
時には後ろに下がることだってあるし。
そうやって立ち止まっちゃったり
周りから見ると元に戻っちゃったって状態に
なることだってあるよね。
3歩あるいて2歩下がったって
1歩進んでるんだよ。
前進したら、成長したら
一緒に喜んであげて
あとはそっと見守ってあげようよ。
「ここまでできたんだから、次だって・・・」
っていう言葉はグッと飲み込んで(笑)
成長した姿を派手に褒める必要もない。
あんまり褒められちゃうと
かえってプレッシャーになるし。
サラッと一緒に喜んであげて
あとは「普通」に接してあげればいいだけ。
そうしてるうちに
すごい成長してるから。
それでは、また♪