「ありのままの自分」の落とし穴

「ありのままの自分」でいい
最近よく聞くフレーズです。

このブログでも何度も出てきています。

ただ、この
「ありのままの自分」という言葉が
実はけっこう曲者だったりします。

世の中完璧な人間なんていません。
得手不得手は誰にだってあります。

だから
「これがないから自分はダメなんだ」
「これができないからダメな人間なんだ」
となってしまう必要はありません。

ないものは仕方ないと受け止める
出来ないことに固守しすぎないで
出来ることを伸ばしていく。

それはとっても大事なことです。

だけど
「ありのままの自分」という言葉を
表面だけで受け取ってしまうと大変なことになります。

「ありのままの自分」でいいからって
だらしないままの自分でいいと思いますか?

「ありのままの自分」でいいからって
何もしなくていいと思いますか?

毎日ダラダラ過ごして何もしないのが
ありのままの自分で、自分らしいって言われても

「そんなあなたでも素敵だよ」

って言ってくれる人がいるでしょうか?

人の意見を一切聞かず、自分の思いだけぶつけて
自分の思い通りにならないと怒る人が

「これが私だから」

って言ったって、誰もうなずいてくれないです。

 

自分の得意なこと、やりたいこと、いいところを
どんどん伸ばしながら

できないこと、不得意なことは素直に
「できません。助けてもらえますか?」
と言える人間である。

自分の得意な部分と苦手な部分を自分自身が
しっかり理解して、それを受け止めて
自分を繕ったりしない。

それが「ありのままの自分」ということです。

人間一人で生きていけるわけじゃありません。
「自分さえよければ・・・」じゃ
あなたを応援してくれる人はいなくなってしまいます。

自分を犠牲にしすぎることはよくありませんが
相手を思いやる気持ちは大切なことです。

「ありのままの自分」という言葉の
本質をしっかりとらえてください。

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