親も子供と一緒に成長していくんです。

子供の悩みを否定しないでください。

我が家の子供たちは思春期真っ只中ですが
思春期の子供って本当に色々なことで悩んだり
苦しんだりしています。

「それが思春期ってもんでしょ」
「誰でも通る道でしょ」

って大人は考えてしまいがちだし

「そんなのはしかみたいなもので大したことない」

って言ってしまいがちですが。

当の本人は本気で悩んで、本気で苦しんでいるわけですから
そんなこと言われたら、ますます傷つきます。

 

悩み自体も、親に伝えてくることは
友人関係だったり、勉強のことだったりと
ある程度具体的なことが多いですが

それはあくまでも表面的なもの。

もっと根っこの部分で
色々なことで苦しんでいます。

それもすごく漠然としていて
自分自身も口に出して伝えられなかったり
自分でもよくわからなかったり・・・

うちの娘もまさにそんな状態で
苦しんでいます。

先生や周りの友達にはしっかりしていて
自分の意見もしっかり言える
リーダー的な存在だと思われているけど
本当の自分はそんなんじゃない

そういう風に見えるように
無理して頑張り続けてたんだとか

本当は自分の思っていることを
口にするのが苦手で、苦しくて仕方ない

 

誰とでも仲良くできて、友達がいっぱい
いるように見られてるけど

本当に仲のいい子なんてそんなにいないし
心の中では「バカ」とか「うるさい」とか
「嫌い」とかサイテーなこと思ってたり。

 

そして
「なんでも出来て何でも持っていて
 毎日楽しそうにいている」

って思われてるけど

自分には何もなくって、何も夢中になれることもなくって
何も楽しいと思えることがなくって

そんな毎日を送るのがすごく苦しい。

今の自分にとっての学校って
そういう存在でしかない。

 

これ、娘が数日間学校を休んでいるときに
やっと私に吐き出した「本音」です。

 

大人にしたら
「そんなのみんな同じだよ」
「それを見つけるために学校に行くんでしょ」
「本当の自分を出せばいいだけじゃないか」

って簡単に片づけてしまうような
「くだらない」悩みかもしれません。

だけど、本人は抑えようとしても止まらない
涙を一生懸命拭きながら
必死に自分の気持ちを表に出したんです。

 

それを「そんなこと」って言われたら

そんなくだらないことで悩んでる自分は
どうしようもないダメ人間なんだ

こんなことも乗り越えられない自分は
どうしようもない人間なんだ

こんなことで前に進めないでいる自分は
弱い人間なんだ

こんなこと誰かに相談してもしかたないんだ

 

って、自分を否定して
自分の殻に閉じこもってしまいます。

子供に必要なのは「受け止めてもらう」こと
「受け入れてもらうこと」「認めてもらう」ことです。

他の人にはわかってもらえないかもしれないけど
お母さんだけは自分のことわかってくれる
お父さんなら自分のことを受け止めてくれる

それだけで子供は安心して
少しずつ前に進むことができます。

絶対に「そんなことで悩んでないで」とか
「大したことじゃないでしょ」なんて
言葉を口にしないでください。

「そうなんだ、苦しいね。でも大丈夫だよ」

これだけで大丈夫です。

親だけは何があっても子供を否定しないであげてください。

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