お金があるかないかで
自分の価値が決まってしまうと
思っていた母は、
お金だけじゃなく
とにかく「すごい人」で
いないといけないと思っていました。
子供のことから自分の母親(私にとって祖母)から
嫌われている、邪魔ものだと思われていると
感じていた母は、
とにかく人の役に立つ人、人に感謝される人
人から尊敬される人、人から羨ましがられる人
周りから「いい人」と言われる人
周りから「すごい人」だと思われなきゃ
自分が存在する価値がないと思っていたんだと。
人から頼まれごとをすると、
完全にキャパオーバーでも引き受ける。
自分がどんなに忙しくっても
周りの人のことを最優先して動く。
困っている人がいると
自分が困っている状況でも
相手を最優先して手を貸す。お金も貸す(笑)
もちろんお金なんて返ってこないですし
そのせいで我が家がピンチに陥ったことは
一度や二度ではありません(笑)
こうやって書くと
母って自分のことより
人のために尽くして、すごくいい人なんですが
母はこの「いい人」になりたくって
やってきたわけです。
いい人だと思われれば、
自分のことを大事にしてくれる
いい人だと思われれば
自分のことを好きでいてくれる
いい人だと思われれば
自分が価値のある人間になれる
とにかく自分の価値を高めるために
「いい人」「すごい人」でいるために
必死に生きてきた人です。
だから、家族より他人を優先することも
多かったです。
家族だといくら、色々と尽くしても
「当たり前」としか思ってもらえないことの方が
多いですからね。
私たち子供にあれこれ手をかけるより
子供の友達に「いいお母さん」をアピールする(笑)
私たち家族のために
一生懸命ご飯を作るより
従業員や近所の人たちのためにご飯を作る(笑)
そのほうが感謝されることや
尊敬されることが大きいから(笑)
数か月前まで
仕事もしていましたが
もうね、
その会社を自分が背負っちゃってて。
足を骨折した時も
「私が休むと・・・」って
仕事行ってたし。
だけど、家では動けないって
食事の支度もしないという(笑)
それなのに、数か月前に
会社を辞めることになった時
会社は結構冷静に
それを受け入れてくれたもんだから
母はプライドを傷つけられたんだろうね。
もっと、引き留めてくれると思ってた。
もっと、説得してくれると思ってた。
やめるにしても
「私は必要な人間」ってことを
きちんと確認してからやめたかった。
でも実際は
「はい、わかりました」
って簡単に幕引き。
今まで私がしてきたことは?
私はこの会社に必要じゃなかったの?
私は誰にも必要とされてない。
私は・・・
価値のない邪魔なだけな人間
って構図が一気に出来上がっちゃったんだろうなぁ。
承認欲求が強すぎて
周りからの価値だけで
生きてきた人だから
それが崩れた瞬間に
全てがなくなってしまう。
何もできなくたって
存在するだけで価値があるのにね。
でも、身内がこうなると
けっこう面倒だって思ってしまう
わがままな私だったりw
それでは、また♪